のの+設計 一級建築士事務所

木とパッシブデザインで心地よい空間づくり

安藤邦廣先生の講義を受けて、感動しています。

安藤邦廣先生の講義を受けて、感動しています。

7月から月一回のペースで、九州民家大学にて、安藤邦廣先生の講義「日本の住まいの成り立ち」を聞いています。

実は、私たちの学生時代には、特殊なものや奇抜なものをコンクリートでつくることがかっこいい、、という時代の風潮があり、また建築学科の授業としても、木造をしっかりと教えるという状況ではなかったと記憶しています。その後 社会で、様々な建物に触れ、空間をつくる仕事に携わり、更に海外で生活をしてみてそこで初めて、日本の風土に合った木造の素晴らしさに気が付くことが出来ました。そこから木造建築に関わり、現在は木と共に空間を創ることを仕事にするに至りました。

そんな今、日々の設計活動の中で、日本の住まいのこの機能はどうして、いつできたんだろう、、、またクライアントにとって何を重視すべきなのかを考えていくと、日本の住まい、木造建築の成り立ちをもっと深く掘り下げて知りたいという思いが大きくなり、色々n本を読んだり、話を聞きに行ったりもしましたが、その中でいつか安藤先生の授業を聞きたいと思っていました。そして今年、九州民家大学のお話があり、まるで学生時代を取り戻すような気持ちで(かなり時間がたっていますが^^;)参加しました。

本当に毎回 楽しく深い学びで、そうか、そうだったんだと腑に落ちる素晴らしい講義で、感激しています。

住まいの原点は、人々の安全を守る器であり、暮らしの道具であったこと、住まい手自身の手により、身近な材料を使い、たくさんの人々の改良の知恵や工夫が少しづつ積み重なりながら、暮らしの変化や社会の変化に柔軟に対応しながら、現代の暮らしや今目にしている日本の景色に脈々と繋がっていることを、とても分かりやすく流れる様に話をされます。歴史、社会の変化、民俗学など風土や暮らしの変化とリンクする形で、木造建築、住まいの形が変わっていく様子を、こまやかな襞の様に説明されるのがわかりやすく、それもひとえに先生の長期にわたる調査による裏付けと愛ある考察によるものだと思いました。

先生の話の中から、住まいは、常に身近な資源を活用しながら常に変化していること、自然の循環の一部に人間の暮らし・住まいがあったこと。住まいのたたずまいが美しいのは、自然の摂理に従っているからだと改めて納得しました。

長いスパンでの住まいづくりの変化を知ると、現在の日本の山の状況を問題ととらえるだけでなく、周辺環境の変化ととらえ、豊富になった山林資源を活用する住まいづくりへ変化する機会に、そして同時に自然に調和した美しい暮らしと住まいをもう一度考えるきっかけとするポジティブなものにとらえられると気づきました。

とても印象に残った先生の言葉に、『日本が国として成り立つ際に建てられた木造建築は、戦わない、平和を表現する建築だった』とあり、それを聞いて、木造建築にかかわる者として、なんだかとてもうれしく感じました。

なかなかうまくおつたえできていませんが^^;写真の是非皆さんも先生の本『小屋と倉、干す・仕舞う・守る・木組みのかたち』を読まれてみてください!木造に興味のある方は必読です^^!

日本の住まいの成り立ち講義の感想、また次回に!続けたいと思います。